ラベンダーイースト便り

ラベンダーイースト便りとは、ファンクラブ会報誌に掲載している特集です。バックナンバーをこちらでご覧になれます。

2018年夏号 Letter from Lavender East ラベンダーイースト便り「ラベンダーの越冬」

ラベンダーが富良野の厳しい寒さを越えられるように、ラベンダーイーストでは冬の間に設置しているものがあります。そこで今回は以前にもご紹介しましたが、ラベンダーの越冬の様子と、冬の間に設置している防風ネットについてご紹介します。
ラベンダーには耐寒性があり、0℃くらいまでなら耐えられますが、富良野地方では氷点下20℃を下回ることもあります。それでも越冬できる理由は富良野地方で多く降り積もる雪にあります。降り積もった雪がラベンダーを覆うようになると、‘‘かまくら’’に入っているような状態になります。
するとラベンダーは冷気に直接さらされることなく、外気温より暖かく保たれます。

雪に閉ざされたラワーレの舎(2月下旬)

防風ネットが張られたラベンダー畑(2月下旬)

しかし、ラベンダーイーストは平地で周りに風を遮るものが無いため、強風により雪が飛ばされて薄くなってしまい、ラベンダーの株が露出してしまうことがあります。それを防ぐために防風ネットを張って雪が飛ばされないようにし、ラベンダーの上に吹き溜まりを作ります。ラベンダーイーストはラベンダーの列が長いところで約300mにもなるので、防風ネットを一つ一つ手作業で立てていくのはとても大変です。
昨年の秋は数日かけてネットを張りました。ネットを張ったことにより、一度雪がラベンダーを覆ってから3月の暖かくなる時期まで頭が出ている株は見られませんでした。
ラベンダーは雪の下で休眠し、無事に厳しい冬を乗り越えてくれました。きれいな花を咲かせてくれるように、これからの時期もしっかりと管理していきます。

防風ネットが張られた冬のラベンダーイーストと
十勝岳連峰(3月上旬)

役目を終え 回収した防風ネット(4月下旬)