ラベンダーイースト便り

ラベンダーイースト便りとは、ファンクラブ会報誌に掲載している特集です。バックナンバーをこちらでご覧になれます。

2016年夏号 Letter from Lavender East ラベンダーイースト便り「ラベンダーイーストのある上富良野町東中地区について」

この写真はラベンダーイーストですが町全体がこのような風景だったと思われます

 ラベンダーイーストは中富良野町のファーム富田から東に約4キロ離れた、隣町の上富良野町東中地区という場所にあります。この東中地区は富良野地域におけるラベンダー栽培発祥の地でもあります。

 日本で初めてラベンダーが栽培されたのは1940(昭和15)年です。札幌に本格的なラベンダー農場が開設されました。それから8年後の1948(昭和23)年に香料会社の委託を受け、東中地区でラベンダーの栽培がスタートしました。これが富良野地域におけるラベンダー栽培の始まりです。最盛期には約85haものラベンダー畑が広がっていたそうです。ラベンダーイーストの面積が約14haなので、約6倍以上の面積にラベンダーが植えられていたことになります。町全体がラベンダーの香りに包まれていたことと思われます。

 しかし、輸入香料の増加などの影響により1970(昭和45)年をピークに東中地区からラベンダーは姿を消していきました。今では観光資源としてラベンダーはなくてはならないものですが、華やかな現在のラベンダーのイメージの裏にはこうした歴史があります。

 現在ラベンダーイーストでは一面のラベンダー畑をたくさんの方々にご覧いただくということはもちろんですが、香料の原料としてもラベンダーを栽培しています。富良野地域のラベンダー発祥地である東中地区でラベンダーを育て、収穫することには大きな意味があると思います。これからもラベンダーを育て守っていくことで皆様に感動を与えたいと思います。

現在は田園風景に変わっています

東中地区には石碑もあります